外壁塗装を行う際によく起こるトラブルとは?防止策を事前に考えよう!
家のメンテナンスの中でも欠かせない外壁塗装。定期的に外壁塗装をすることで、より長く、大切な家に暮らせます。しかしそんな外壁塗装を施工するとき、トラブルが起きることも珍しくありません。この記事では、外壁塗装を行う時によく起こるトラブルと、トラブル防止策をお伝えします。
外壁塗装を行う際によく起こるトラブルとは?
外壁塗装を行う時によく起こるトラブルは、外壁工事中のトラブルと、工事後のトラブルに分けられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
工事中のトラブル1. 騒音・悪臭による近隣住民からの苦情
外壁塗装工事中は、騒音や悪臭で近隣住民から苦情がくるというトラブルがよく起きます。工事の際は、足場を組むために大きな音がしたり、塗料独特の臭いが発生したりするからです。
工事中のトラブル2. 隣の住宅に塗料が飛散してしまう
養生が甘かったり、職人がミスをしたりして、隣の住宅に塗料が飛んでしまうというトラブルもよく起きます。このようなトラブルのときは、外壁塗装業者が謝罪に行くのが一般的です。
工事中のトラブル3. 高圧洗浄の水が室内に侵入した
外壁塗装の前に行われる高圧洗浄で、家の中に水が浸入してくるというトラブルもよく起きます。もし、高圧洗浄中に室内に水が入っていることに気づいたら、すぐに職人に伝えましょう。その場で、水圧の確認や養生のやり直しをしてくれるはずです。
工事中のトラブル4. 駐車場がなく通行の妨げになっている
外壁塗装業者は、足場や塗装に使う資材などをのせてトラックで来ることがほとんどです。しかし、十分な駐車場がないと、通行の妨げになってしまうトラブルになりかねません。
工事中のトラブル5. 車や植木に塗料が飛んでしまった
車や植木などに塗料が飛んでしまうトラブルもよくあります。ただし、ほとんどの外壁塗装業者は万が一に備えて損害保険に加入しています。そのため、車や植木などに塗料が飛んで汚れてしまっても、きちんと対応してくれるでしょう。
工事後のトラブル1. 仕上がりがイメージと違う
工事後に最も多いのが、仕上がりがイメージと違うというトラブルです。外壁塗装前の打ち合わせの段階で色の確認はしますが、色見本が小さいと、実際に外壁に塗ったときとイメージが変わることがよくあります。
工事後のトラブル2. 短期間で塗膜の剥がれや色褪せが起きる
外壁塗装は、経年劣化していくものです。しかし、外壁塗装後、数カ月や数年しかたっていないのに塗膜の剥がれや色褪せが起きる場合は、外壁塗装業者に連絡をしましょう。業者が手順を間違えてしまったか、手抜き工事である可能性が高いです。
工事後のトラブル3. 追加費用を上乗せされた
見積もり金額と請求金額が異なるトラブルもよくあります。また、工事の途中で追加料金が上乗せさせることもあります。しかし、基本的に外壁塗装では、契約時の金額以上の金額を支払う必要はありません。
外壁塗装のトラブルを防止する方法
できれば、外壁塗装のトラブルは防ぎたいですよね。ここからは、外壁塗装のトラブルを防止する方法をご紹介します。
近隣住民への挨拶回りを丁寧に
外壁塗装工事の前、近隣住民への挨拶回りを必ずしましょう。優良な外壁塗装業者は、業者側が近隣住民へ挨拶回りをしてくれます。そのとき、工事期間はどのくらいか、具体的な高圧洗浄や塗装の日程などを伝えておくと安心です。
駐車場がない場合は近隣に駐車スペースを確保しておく
業者が駐車するスペースがない場合は、絶対に路上駐車はさせず、近隣のパーキングなどを確保しておきましょう。
大切なものは移動させておく
車や植木などに塗料が飛散しないために、あらかじめ移動させておくと安心です。
カラーや仕上がりは実物の大きめサンプルで確認する
工事後に仕上がりが違うというトラブルが起きないよう、外壁塗装のカラーや仕上がりは、事前に大きめな実物サンプルで確認してください。たとえ実物でも、サンプルが小さいとイメージが湧きづらいため、大きめのサンプルを用意してもらいましょう。
契約や追加費用に関することは書面でやりとりする
契約を交わすときや、追加費用が発生するときは、必ず書面でのやりとりをしましょう。また、口頭で契約に関することを話すときも、録音しておくと安心です。
保証制度をきちんと確認しておく
万が一工事後にトラブルが発生したときに備えて、事前に保証制度を確認しておきましょう。保証期間の記載がない場合や、そもそも保証について何も説明されていない場合は、その業者はやめたほうがいいでしょう。
万が一、トラブルが起こってしまったら?
外壁塗装のトラブル防止策をお伝えしましたが、それでもトラブルが発生してしまうことはあります。そんなときは、どのように対処したらいいのでしょうか?
トラブル発生時は業者にすぐに伝える
外壁塗装工事中や工事後にトラブルが発生したときは、直ちに施工業者に伝えましょう。近隣の住民からの苦情の場合は、業者が謝罪に行ってくれるでしょうし、工事後に外壁塗装で不具合が生じたときは、保証制度を活用できます。
トラブルが解決しないときは、相談窓口に相談を
トラブル発生時の対応が悪かったり、そもそも解決しようとしてくれなかったりしたら、相談窓口に相談することをおすすめします。相談窓口としては、消費生活センター、国民生活センター、住宅リフォーム・紛争処理支援センター、弁護士などが挙げられます。泣き寝入りはせず、きちんと味方をしてくれる団体に相談をして、一緒に解決を目指しましょう。
外壁塗装でよくあるトラブルと、防止策をお伝えしました。外壁塗装は、家全体の外壁を塗装するため、工事期間中はさまざまな制限があったり、近隣住民の方に迷惑をかけたりします。そんな大掛かりな工事でもトラブルに繋がらないよう、きちんと防止策を打った上で外壁塗装工事の施工をしましょう。