【外壁塗装のお悩み】付帯部の塗装って必要?
外壁&屋根塗装の見積もりを出してもらうと、工事部分として一緒に記載されることの多い付帯部。「付帯部って何?」「そもそも本当に工事が必要なの?」と疑問を持つ方も多いかもしれません。この記事では付帯部について、そして付帯部を塗装する必要性などについて解説していきます。これから塗装工事をお考えの方はぜひ、参考にしてください。
そもそも付帯部ってどこを指すの?
付帯部とは雨どい・矢切・鼻隠し・戸袋・雨戸・軒天などの部分のことです。基本的には、付帯部もメンテナンスとして定期的な塗装が必要ですが、「必ず塗装しないといけない付帯部」と「そうでない付帯部」があります。それぞれの付帯部について、少しだけ見ていきましょう。
■雨戸&戸袋
金属製または木製に分かれますが、「部材の劣化を防ぐ」という目的に照らし合わせると塗装は必要です。なぜなら雨戸も戸袋も、塗料の塗膜に覆われることで劣化を防いでいるからです。
もし、まったく塗装しないで放置した場合、木製なら湿気や雨の影響で腐ってしまいます。また、金属製なら錆びてしまい、腐食してボロボロになってしまうでしょう。
■庇
ドアや窓サッシの上にある、日差しや雨を防ぐための小さな屋根を庇といいます。こちらもやはり、定期的な塗装が必要です。なぜなら塗装をしないで放置すると錆びや色褪せの原因となり、さらに庇が傷むことで交換することになってしまうからです。
場合によっては塗装以上に、修理で費用がかかってしまいかねません。そのため、きちんとした塗装業者に依頼すると、見積もりに庇の塗装費用も含まれていることが多いです。なお、アルミ製やステンレス製の庇なら、塗装は不要です。
■軒天
軒天とは下から家を見上げた時に、外壁から突き出した屋根の裏側部分のことです。一見すると目立ちませんが、軒天には雨や日差しから外壁を保護したり、火災の際に延焼を防いだりといった重要な役割があります。
そして、軒天はその役割や形状の都合で湿気がこもりやすく、知らず知らずのうちに家を古く見せてしまっている可能性があるのです。また、軒天が剥がれると野生の鳥獣が屋根裏に入り込むリスクもあります。そのため、軒天も塗装が必要な部分の1つです。
外壁と一緒に付帯部を塗装したほうがよい理由
付帯部は、外壁と一緒に塗装されることが多いです。「外壁と屋根はともかく、付帯部はまた時間のある時でよいのでは?」と思われがちですが、ここでは外壁と付帯部を一緒に塗装したほうがよい理由について、解説します。
■費用上の問題
外壁&屋根塗装工事の際、注目したいのは足場工事代です。足場づくりは、職人さんたちが安全に作業するために欠かせない工事ですが、これだけで数十万円もの費用が発生します。
もし、付帯部の塗装工事だけ別に行った場合、再び足場工事から始めることになります。外壁&屋根塗装と一緒に付帯部の塗装工事を行えば、足場工事は1回分だけで済むためその分安くなります。
■見た目の問題
付帯部に手を付けず、外壁や屋根だけを塗装したとします。すると外壁・屋根がきれいになった分、手を付けていない付帯部の色褪せや汚れ、傷みなどがより一層はっきりと見えてしまいます。
手入れ済みとそうでない部分のコントラストができることで、悪目立ちしてしまうのです。見た目の問題からも、一緒にメンテナンスして美しく整えた方が望ましいでしょう。
■雨漏りが起きることも…
塗装はとにかく、手間と時間がかかります。業者への見積もり依頼をはじめ、色選び、細かい打ち合わせなど、やることは盛りだくさん!そのため、一度完工した後に改めて「付帯部の工事もしよう」と思い立つ方は、ほとんどいません。
その結果、放置しているうちに付帯部の劣化が進み、雨漏りが起きてしまうこともあります。家が深刻なダメージを受けないうちに、付帯部もついでに工事しておくことがおすすめです。
付帯部を塗装する際の注意点
では、付帯部の塗装工事を依頼する際は、どんなことに気をつければよいのでしょうか?ここでは付帯部を塗装する際の注意点について、まとめています。
■見積書を確認
まずは契約前に、見積書をしっかり確認しましょう。「付帯部」とまとめて記載されていた場合、自分たちが塗装してほしい部分を塗装してもらえない可能性があります。そのため、「付帯部」とまとめられている部分がどこを指すのか?それを明らかにしておきましょう。
■色選びについて
「外壁と同じような系統の色にする」「アクセントとして、ちょっと違う色味にする」など付帯部の色選びも、外壁や屋根部分と同じように重要なポイント!どんな色を選ぶのかによって印象が大きく左右されるため、しっかり選びましょう。
「付帯部の塗装が必要かどうか?」というテーマに基づき、付帯部がどこを指すのか、外壁塗装と一緒に塗装したほうがよい理由、塗装する際の注意点について解説してきました。基本的には、付帯部の工事は外壁塗装と同時に行うことが一般的です。費用はもちろん住まいの美しさと機能を守るためにも、ぜひ外壁塗装と付帯部の塗装工事を合わせて行うことをおすすめします。